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2010年12月 アーカイブ

日本の独自性

日本の独自性の根底にあるのは、経済的なものではなく、文化的なものです。


もっとも、それは米国についても言えることですが。


日本は農民の島です。


その島国根性のために、日本は世界でもっとも同質的な国民の一つであり続けることができました。


日本では移民がほとんど皆無であったからです。


最近の工業化によっても、日本人の精神と行動からかつてのムラにおける生きた現実をかならずしも取り去りはしなかったのです。


集団的自主管理がおこなわれているこれらの村落では、個人的利益を犠牲にしてイエが自明のものとされます。


個人的利益を犠牲にすることこそ、まさに和の経験を強いられた共同体が存続するための条件だからです。


和とは、人びとが自殺するに等しい平和的な調和なのです。

日本の独自性 2

現在における人と物の管理様式は、明治以前と比べてちがってはいません。


村落がただたんに列島全体となったにすぎません。


工業生産が米の生産にとって代わったにすぎないのです。


ただし、米の生産は、聖杯が北方民族にとってもっていたのと同じ資格で守られています。


すべての企業主に関して、同じ合議制、同じオストラシズム[異端者を排除する会社共同体]が見られます。


ソニーの盛田会長のような企業主であっても、そうです。


かれはオオヤケという集団的利益を犠牲にして、ワタクシという個人的な視点やエゴイズムを強いることが可能であると考えているのですが・・・。


政治の全面的な従属は、けっして弱まることはなかったのです。


それというのも、政治がつねに共同生活の決定因の下位に置かれてきたからです。

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