金融と資本主義 4

この金融の引力は、貿易風と同じ規則的な流れを、しかし貿易風よりもはるかに強力な流れを生み出しました。


10年足らずのうちに自立した金融取引が発展し、その結果伝統的な為替取引をごくわずかな比率におしとどめるようになりました。


伝統的な為替取引は、いまや金融市場の活動量の5%を下回っています。


金融領域が実物領域から自立したことを強調するだけではもはや十分ではないのです。


いまや、後者の前者への依存がしだいに強まりつつあることを強調すべきです。


というのは、蓄積が追求されるとともに享楽財と生産財、個人財と集合財が堆積していき、それに見合って個人的資産の増殖と拡張が進み、そのうちの最大の個人資産額がきわめて巨額になるからです。


金利生活者、投機家、企業家のいずれであれ、資産保有者はやはりみずからの資産価値にしだいに敏感になっていくでしょう。


そのためにかれらの意志決定は、しだいに純粋に金融上の配慮によって導かれるようになります。


かれらの現実の行動は、金融の目標と金融収支によって左右されるのです。

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