金融と資本主義 2
たしかに金融活動はいささかも新しいものではありませんでした。
周知のごとく、貨幣は、ついで金融資産の普及は、個人的・集団的貯蓄から成長の力をくみとる資本主義の生誕および発展と不可分でした。
つねに増加し、洗練されていく貨幣記号と金融記号の積極的な助力なしには、国民空間における、さらには世界空間における分業はありえません。
しかし、それではなぜ、この10年間における貨幣記号と金融記号の拡張が異例なまでに加速されたのでしょうか。
この10年のあいだに、真に世界的な金融市場が形成され、新しい金融手段がほとんど無限に芽生え、ついで開花しました。
そして、熱気あふれるゴールデン・ボーイズ(才能や環境に恵まれ、将来の成功をを約束された人)。
また、パピエ(詐欺師)が現れました。
この間に、貨幣に対する感情が民主化され、社会体の全体をほぼ汚染しつくしたのです。