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2010年07月 アーカイブ

金融と資本主義 2

たしかに金融活動はいささかも新しいものではありませんでした。


周知のごとく、貨幣は、ついで金融資産の普及は、個人的・集団的貯蓄から成長の力をくみとる資本主義の生誕および発展と不可分でした。


つねに増加し、洗練されていく貨幣記号と金融記号の積極的な助力なしには、国民空間における、さらには世界空間における分業はありえません。


しかし、それではなぜ、この10年間における貨幣記号と金融記号の拡張が異例なまでに加速されたのでしょうか。


この10年のあいだに、真に世界的な金融市場が形成され、新しい金融手段がほとんど無限に芽生え、ついで開花しました。


そして、熱気あふれるゴールデン・ボーイズ(才能や環境に恵まれ、将来の成功をを約束された人)。


また、パピエ(詐欺師)が現れました。


この間に、貨幣に対する感情が民主化され、社会体の全体をほぼ汚染しつくしたのです。

金融と資本主義 3

これほど突然に、またわずかのあいだに金融が拡張するためには、たがいに共鳴しあういくつかの現象の歴史的な収敏が必要でしょう。


第一の現象は、金融拡張の必要条件です。


それは相も変わらず技術進歩です。


技術進歩の役割は、状況と活動しだいでさまざまに変わります。


この場合技術進歩があきらかに決定的な役割を果たしたのは、技術進歩が貨幣記号のおびただしい数の市場をほとんど瞬時に世界化したという点においてではありません。


この市場でおびただしい数の取引がおこなわれているという与件のもとで、技術進歩がこの市場の世界化をまったく費用がかからない・・・


とまではいかないにせよごくわずかの費用で可能にしたという点においてでしょう。


コンピューターと新しい通信方法(変換ネットワーク、人工衛星など)との出会いによって、国籍を問わず、あらゆる金融企業(銀行、保険会社、専門別の仲介機関)は、貨幣間の相互取引。


あるいは、これらの貨幣のそれぞれと債券との取引がもたらす、それだけの数の個別的市場へときわめて急速に参入することができるようになりました。


何年もしないうちに、為替市場と金利は、財やサービスの世界貿易(今日ほぼ1兆五000億ドルに達する)に依拠したあらゆる金融取引に見合うだけでなく、実体的な基盤をもたない、多少とも投機的な利得を期待しておこなわれる金融取引に見合う条件で推移するようになりました。

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